放電加工機
株式会社好太製作所

高精度を13年保った信頼感からワイヤ放電加工機のリニューアルマシンをリピート購入!!

事例のポイント

  • 新品に生まれ変わったような加工精度に驚き1台目を購入
  • 導入から13年後も1/1000mm単位の精度を保った信頼感から2台目も購入
  • 定期的なメンテナンスで安定生産を実現
株式会社好太製作所

株式会社好太製作所

精密順送プレス金型の設計・製作ならびにプレス加工で、電子通信機器を中心とした部品の製造事業を展開する株式会社好太製作所。製品の高精度化と高生産性がますます求められる中、常に技術を進化させ、お客様への価値提供に取り組んでいる。

そんな同社が金型製作を目的にワイヤ放電加工機のリニューアルマシンを三菱電機メカトロニクスエンジニアリング(以下、MMEG)から2010年に購入。求める精度と安定した稼働を長期にわたって維持できた実績から、MMEGのリニューアルマシンと保守・メンテナンスサービスを高く評価。昨年、再び2台目となるリニューアルマシンを購入した。


新品に生まれ変わったような加工精度に驚き1台目を購入

注文の増加に応えるため、生産能力や作業効率を向上させるべく、ワイヤ放電加工機を増設したいと考えていた野村社長。懇意にしていたMMEGのカスタマーエンジニアに相談し、販売代理店を通じて紹介されたのがリニューアルマシンだった。手頃な価格に興味をもったものの、まず機械に求めるのは加工の「精度」であり、何より数年で壊れては意味がない。知人からは「中古機はあまり長持ちしない」とも聞いていた。リニューアルマシンに対して「中古の少し状態がいいモノという程度の認識しかなかった」という野村社長が、少々不安に思ったのは当然だった。 
 
MMEGのリニューアルマシンの特長は、オーバーホールによって本来の精度や機能を復元させること。中長期消耗品も交換して三菱電機での新品出荷時の規格に基づき復元され、その精度を数字で明記している会社はMMEGだけだという。

そう聞いた野村社長はリニューアルマシンの能力を確かめるべく、まずはテスト加工をMMEGへ依頼し、その金型で作った製品から精度を確認。そして、オーバーホールをしている工場も実際に見学。中古機の修復というレベルではない、分解点検や静的・動的精度の復元作業を見て驚いたそうだ。こうして好太製作所で初のリニューアルマシンとしてPA20Mが2010年に導入された。

1台目に導入されたPA20M
1台目に導入されたPA20M
代表取締役 野村秀幸氏
代表取締役 野村秀幸氏

導入から13年後も1/1000mm単位の精度を保った信頼感から2台目も購入

同社が金型を使って生産する金属部品に求める精度は±0.02mm。このため金型製作には、その1/10である±0.002mmの精度が必要となる。リニューアルマシン導入後、実際に生産された金属部品の精度を確認し、その能力に満足。野村社長は「外側は中古であっても、心臓部は全く新品同様。リニューアルマシンと一般の中古機は別次元のものだと感じた」という。

長期間稼働する機械のため安定して精度を長く維持していくことが重要だが、メンテナンス契約に加入することでMMEGによる定期点検や故障保障を受けられる。これには同社が重視している動的精度測定や、機械の真直度や直角度を修正する静的精度測定も用意されている。

こうして導入から13年、高い精度を維持し続けてきたPA20M。その満足感から、老朽化が進んでいたワイヤ放電加工機の入れ替えに、再びリニューアルマシンを購入したいと考えNA2400Pを2023年に導入。再びリニューアルマシンを選んだ理由について野村社長は「新品よりむしろリニューアルマシンがいいと考えました。同じ精度で故障保障もしっかりしているなら、価格的にメリットがありますから」と語る。

2台目のリニューアルマシンとなる NA2400P
2台目のリニューアルマシンとなる NA2400P
高精度が求められる順送金型
高精度が求められる順送金型
リニューアルされた自動結線装置
リニューアルされた自動結線装置
リニューアルされた定盤
リニューアルされた定盤
リニューアルされたNC制御装置
リニューアルされたNC制御装置

定期的なメンテナンスで安定生産を実現

数百個の部品で組み上げられる金型。この部品を一つひとつ製作していくため、ワイヤ放電加工機の稼働時間は膨大になる。同社では夜間・土日を問わずワイヤ放電加工機を稼働させているという。

この過酷な運用を支えたのがMMEGの保守・メンテナンスサービスであり、同社が契約したメンテナンス契約商品は安定稼動を支援する「ライフサポート20」だ。いかに新品同様に復元したリニューアルマシンであっても、時とともに劣化していくもの。とはいえ絶対に避けたいのは、突発故障による生産停止だ。

これを回避するためにMMEGが重視しているのが「予防保全」だ。定期的にMMEGのカスタマーエンジニアが訪問してメンテナンスを実施。問題が起きる前に消耗品交換や機能調整など予防保全を実施してトラブルを未然に防止する。好太製作所でも導入以降、大きな故障によって故障保障を利用したことはない。野村社長は「次の点検時にどの部品を交換した方がいいとアドバイスをもらえるので、非常に信頼感があります。事前に予算も立てやすく、とても助かりました」と、この計画的なメンテナンス提案を高く評価。そしてもう一つ、訪問するエンジニアのメンテナンスに対する実直な姿勢にも信頼を置いている。

また、メンテナンス契約加入により消耗品や修理部品を割引価格で購入でき、それに応じてポイントが貯まる特典などがあることも「経営者としては嬉しい、非常に助かります」と話す。こうして実際にリニューアルマシンが十数年間もの長きにわたり安定稼働した実績に、大変満足したことがリピート購入につながった。もちろんNA2400Pでもライフサポート20を契約し、長期にわたる安心を手にしている。

順送金型で加工されたコネクタ部品
順送金型で加工されたコネクタ部品
精度測定により精度と品質を維持
精度測定により精度と品質を維持

このNA2400P導入によって、かなり広角なテーパー加工が可能となったことで、より幅広いニーズに応えられるようになり、顧客からの相談が増えているため「リニューアルマシンが市場に出た際は、ぜひ紹介して欲しい」と野村社長はいう。今後も好太製作所のものづくりにリニューアルマシンは重要なポジションを担いそうだ。

NA2400Pによる加工
NA2400Pによる加工
(写真左より)株式会社カナデン 末吉和馬氏、株式会社好太製作所 野村秀幸氏、MMEG 山田潤
(写真左より)株式会社カナデン 末吉和馬氏、株式会社好太製作所 野村秀幸氏、MMEG 山田潤
企業情報:

株式会社好太製作所 本社・横浜工場 
〒223-0051 神奈川県横浜市港北区箕輪町2-5-52

事業内容:

精密順送プレス金型設計・製作、各種精密プレス品製造

URL:

http://www.kohta.co.jp


2025年1月掲載

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