レーザ加工機
株式会社カスタムエンジニアリング

社員の未来を守るため「三次元レーザ加工機 VZシリーズ用集塵機」を導入。作業環境の改善は、企業としての務め。

事例のポイント

  • 社員に気持ちのよい環境で仕事をさせてあげたい
  • 作業場の空気がきれいになることで、社員の会社への想いが変わる
  • 現場に合わせたカスタム性の高さ。ボールネジ寿命延命などのメリットも
株式会社カスタムエンジニアリング

株式会社カスタムエンジニアリング

優れた技術力が求められる研究開発用の試作部品の加工を中心に行うカスタムエンジニアリング。
様々な加工に対して柔軟かつスピーディに対応するために設計から加工、検査出荷までを一貫して行える体制を構築。その社内体制に加えて、レーザ加工機を始め、プレス加工機などの大型工作機器から各種アッセンブリまで豊富な設備を取り揃えている。

なにより同社では、社員の「ハンドメイド」に絶対の自信を持つ。
最新鋭設備で確実性かつ迅速性を図りつつ、機械では目や手の届かない箇所は“ヒト”の目や手で、すみずみにまで神経を行き渡らせて加工。“設備”と“ヒト”の双方が高いレベルで「技術力」を有することで、高品質の製品を生み出し続けている。

“試作部品”という、世の中にまだない製品の制作を手掛けるからこそ、同社ではお客様から注文が入ると、最初にしっかりとヒアリングと検討を重ねて的確に図面などには表れない要望の把握をすることを心掛ける。幅広い加工に対応できる優れた体制と設備、そして何より熟練した技術があるからこそ、お客様の要望を「把握」して「応える」ことが実現できる。

株式会社カスタムエンジニアリング
株式会社カスタムエンジニアリング
代表取締役社長 木本 旨計氏
代表取締役社長 木本 旨計氏

多様な加工を実現する三次元レーザ加工機。同社の発展を長年支えてきた

同社代表取締役社長の木本旨計氏は「1980年代のML3020HTから、新規導入した2015VZ1まで4台に渡って三菱電機三次元レーザ加工機を使用している。広島県内でも、早い段階から三次元レーザ加工機を導入しているが、お客様からの要望に応えるためには不可欠な⼯作機械になっている。同社の品質を支える三菱電機製レーザ加工機には、強い信頼を寄せている」と語る。

必要不可欠な機械となり同社の発展に大きく貢献してきた三次元レーザ加工機。しかし、技術力以外の「作業員の作業環境」で課題が見つかった。

三菱電機製レーザ加工機「ML3122VZ2」
三菱電機製レーザ加工機「ML3122VZ2」
「ML3122VZ2」での加工作業風景
「ML3122VZ2」での加工作業風景

社員に気持ちのよい環境で仕事をさせてあげたい

同社では、従業員の作業環境の改善にいち早く取り組んできた。木本氏は「“社員は会社の宝”。長く気持ちよく働いてもらうためには作業環境を改善する必要があった。『暑い』、『寒い』、『汚い』そんな状態では、いけないと感じていた」と取り組みの経緯を語る。そんな同社が取り入れたのが工場内の冷暖房設備だ。「現代において、冷暖房はもはや生きていくための必須のツール。導入は当然のことだったが、稼働を始めると同時にもう一つの課題が露呈した」。

それが三次元レーザ加工機周辺の空気の汚さであった。「当時は鉄の粉塵が、オペレーターの防塵マスクを作業終了時に真っ黒に染めてしまうほど発生していた。工場の換気は必須であり冷暖房効率が非常に悪かった」と木本氏は振り返る。

この現状を打破するために三菱電機メカトロニクスエンジニアリング(以下、MMEG)が提案したのが、「三次元レーザ加工機 VZシリーズ用集塵機(以下、三次元集塵機)」の導入だった。
「三次元レーザ加工機周辺の環境改善の相談をしたところ、加工機と一体化した集塵機『三次元集塵機』を提案された。一台導入したところ周囲の空気は目に見えて変わり、すぐに2・3台目の導入を決定した。空気の清浄化はもちろん、換気の必要がなくなったことで冷暖房効率が上がり、工場内の環境が劇的に改善された」と絶大な効果を語る。

レーザ加工機と一体化した「三次元集塵機」
レーザ加工機と一体化した「三次元集塵機」
「三次元集塵機」の中の様子
「三次元集塵機」の中の様子

作業場の空気がきれいになることで、社員の会社への想いが変わる

同社にてオペレーターを務める車角英雄氏は「作業者はどうしても、納期やスピードといった面に目が行ってしまいがち。直接的に生産力を上げる機械ではない三次元集塵機を導入すると決まった時、正直現場内では懐疑的な声も上がっていた。しかし実際に導入して稼働するとその効果に全員が驚いた。作業後も真っ白なマスクをみて、今までどれだけ空気の悪い中で作業をしていたのかと痛感した」と当時の驚きと感動を振り返る。

三次元集塵機の導入によって現場では、「導入は作業環境を考える大きな“きっかけ”になった。工場での仕事は暑くて汚いことが当たり前で仕方がないと思っていたが、綺麗な環境が当たり前になると、『仕方がないという考え』から、全員にとって働きやすい環境を作り上げようという空気が芽生えた。今では、みんなで快適で清潔な職場環境を保持していこうと取り組んでいる」と良いサイクルが生まれ始めていると車角氏は感じている。

鉄の粉塵やヒュームで茶色くなったβパウダー
鉄の粉塵やヒュームで茶色くなったβパウダー
真っ黒だったマスクが真っ白に
真っ黒だったマスクが真っ白に

現場に合わせたカスタム性の高さ。ボールネジ寿命延命などのメリットも

三次元集塵機は、それぞれの設置場所に対してMMEGと同社の間で何度も話し合いを重ねて設置した。設置場所に合わせて3台とも形状が異なる。
木本氏は「集塵機を設置したからと言って、“できなくなった作業”は一切ない。MMEGが三次元加工機での段取りから加工まで、作業内容を把握してくれているからだと思う」と評価している。

集塵機には、実は空気の清浄以外にもメリットがあった。「加工テーブルに粉塵が付くことがなくなり綺麗な状態を保つことができているので、加工中の製品の汚れを気にすることが減った。掃除の手間もなくなるので作業効率も上がっている」と車角氏。また「従来は、粉塵が舞うことで三次元加工のボールネジが研磨されてしまい、摩耗するというレーザ加工機独自の劣化現象が起きていた。粉塵を回収する三次元集塵機の導入により劣化を最小限に留めることができ、部品の寿命が延びている」とメンテナンス面での利点も感じている。

設置場所に合わせた三次元集塵機の形状
設置場所に合わせた三次元集塵機の形状
粉塵が付かず、綺麗な状態を保っている加工テーブル
粉塵が付かず、綺麗な状態を保っている加工テーブル

質の高いアフターサービスで信頼を得る

優れた提案力や理想を叶えるカスタム性で同社の期待に応えてきたMMEG。アフターサービス面からも同社より高い信用を得ている。「トラブル対応への真摯な姿勢に強い満足感がある。『明日の朝までに納品しないといけない』という状況下の夜間作業時に、機械トラブルが発生したことがあった。当社はMMEGのメンテナンス契約に加入しているため、深夜にも関わらず対応してくれた。客先に寄り添ったサービスを心掛けているという姿勢を感じた」と木本氏は振り返る。据付後の機械にも責任を持ち、お客様の期待に応え続けるというアフターサービスの質の高さが、強い信頼につながっている。

パートナーとして共に歩んでいく

木本氏は「技術力の向上のために、新たな設備への投資ももちろんだが、これからますます作業環境の改善に取り組んでいきたいと考えている。」と今後の展望を考える。「工場での仕事が“汚い”、“きつい”で当たり前だと言われていた時代はもう終わった。工場も時代に合わせて変わっていかなければならない。長く安心して働ける‘新しい工場“を目指して、MMEGには、当社の技術的なパートナーとして今後も多彩な提案を期待している」と力強く同社との行く先を見据える。
未来の新しい工場のスタンダードを生み出すためにパートナーとして更なる期待を寄せている。

誰もが安心して働ける工場を目指す木本氏
誰もが安心して働ける工場を目指す木本氏
企業情報:

株式会社カスタムエンジニアリング
〒739-2211 広島県東広島市河内臨空団地3-1

事業内容:

試作板金・プレス金型・冶具・検具・車両部品試作・レーザー加工・レーザー溶接・ボディー部品製作および現車改造・金属加工全般・省力化機器設計製作・自動化機器設計製作・多種少量生産

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2021年5月掲載

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