CNC数値制御装置
大豊機工株式会社

代替が効かない機械に搭載のCNCをリプレースすることで高精度加工に加え、生産効率向上を実現。

事例のポイント

  • 現行機種のCNCへリプレースすることでタップ加工での工程削減を実現
  • CNCの操作盤も要望に合わせてカスタマイズ
  • 充実したサービス体制のためリニューアル後も安心して稼働
大豊機工株式会社

大豊機工株式会社

大豊機工は、工作機械に搭載される自動工具交換装置(ATC)やツールマガジン、自動パレット(APC)ユニットの部品加工から組立てまでを手がける。
また水道関連事業では、水道メーターの製造・販売をはじめ、近年では上下水道施設関係への計装システムおよび水道の使用量を測る検針システムの開発・製作・営業まで一貫して担うようになりお客様へ魅力あるシステム・サービスを提供している。

同社の主力事業である工作機部のユニット部品加工工場には、小型の汎用旋盤から大型のマシニングセンタまで多種多様な工作機械が立ち並ぶ。
その中でツールマガジンのアーム部品の高精度横穴加工に欠かせないのが、1988年に導入したOKK製横型マシニングセンタ「MCH800」だ。
導入当時、加工時に使用する切削油は油性が主流であったが、現在は環境面や火災リスクの観点から水溶性が主流となっている。しかし水溶性は、高精度加工の場面で油性に劣るため、近年では納入当時と同等の加工精度が出せずに苦慮していた。

社内で試行錯誤の結果、加工精度を確保するために同機は欠かせないと判断し、継続的に活用していく方針を固めた。また、搭載されているNC装置のアフターサービスを行う三菱電機メカトロニクスエンジニアリング(MMEG)からの提案もあったため、同社にNCリプレースを依頼することを踏み切った。

NCリプレースによりタップ加工での工程削減を実現

旧型のNC装置から現行機種の三菱電機CNC 「M70V」に更新し、さらに主軸モータ、テーブル軸、マガジン軸に搭載されるサーボモータといった駆動系も一式交換した。機械が稼働する現場で作業を実施して10日間程度でリプレース工事が完了した。現行機種のCNCを搭載することで、従来できなかった主軸とZ軸を同期させた加工が可能となり、生産効率も向上した。「NCの能力が上がったことで、多数工程で行っていたタップ加工での工程削減ができた」と大豊機工工作機部の栄木佑太氏は説明する。

CNCの操作盤も要望に合わせてカスタマイズ

 NCリプレースにより本来の高精度加工にも磨きがかかり、加工の幅も広がった。同社代表取締役社長の田中剛氏は「この機械は大型部品を加工できる当社にとって代替えが効かない貴重な機械」と話す。また、「NC装置は工作機械部品の一部という認識であったため、その部分だけを載替えるという発想は今までなかった」と言う。しかし「NCリプレースにあたって、MMEGと当社社員とで細かな部分まで入念に打合わせした上で進めてもらえたので、安心して見ていられました」と評価する。また、NC装置の操作盤もスイッチやハンドルなどは旧操作盤のレイアウトに合わせてカスタマイズしてもらい使い慣れた操作を維持できたこともオペレータから好評だと言う。

三菱電機CNC「M70V」へNCリプレースしたOKK製MCH800(1988年製)
三菱電機CNC「M70V」へNCリプレースしたOKK製MCH800(1988年製)

リプレース後のアフターサービスやリニューアルプランも充実

リプレース後のアフターサービスについても「何か問題が起こった時はすぐに駆けつけてくれるので安心して稼働している」とサービス体制も高く評価する。
現在、NCリプレースした機械と同タイプで大型機「MCH1000」の機械フルオーバーホール(機械精度更正)も続けてMMEGに依頼。
昔の機械なので鋳物が成熟しており、オーバーホールすればばまだまだ良い精度が出るとMMEGより説明を受け、完成を心待ちにしているという。

大豊機工株式会社 代表取締役社長 田中 剛氏(右から2人目)
大豊機工株式会社 代表取締役社長 田中 剛氏(右から2人目)
ユニット部品加工工場には40年、50年ものの名機がズラリと立ち並ぶ
ユニット部品加工工場には40年、50年ものの名機がズラリと立ち並ぶ

同氏は「昨今、海外製の安価な機械も手軽に入手できるようになり、『新品に買替える』、『修理する』、『部分的に新しくする』などユーザーにとっても選択の
幅が広がっているが、当社としては『まだ使えるものは、使っていく』という気持ちが強いため、今後もMMEGへ相談しながら古い機械を有効活用できる方法を模索していきたい」とさらなるNCリプレース・機械オーバーホールにも意欲を示している。

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